アビシュカール

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ネパール語で「発見」

バスケットゴール事故

昨日のバスケットゴールによる事故は
県内の、しかも指定管理者絡みの事故ということで気になる。
県体育協会 摩耗指摘後も修理せず 電動折り畳み式バスケットゴール(中日新聞 4月4日)
 事故が起きたゴールは昨夏に製造元の定期点検を受けた際、修理の必要性を指摘されていたにもかかわらず、県体育協会が修理していなかったことが3日、分かった。
 がたつきがロッド先端のネジの破損などを招く恐れがあり、危険度では最も高い「AA」の評価。「交換や修理をしないと機能を損なうか、危険な状態になるおそれがあり、特に早急な修理・交換が必要」とするレベルだった。
 修理しなかった理由について同協会は「代金が30万円以上の場合は県と協議する決まりになっており、県に修理を要望したが予算の関係で認められなかった」と釈明した。県は「AA評価とは知らなかった」としている。

気になったのは2点で
① 施設の修繕費の取り扱い
② 体育協会

昨日の資料にもあるけれど
指定管理者の修繕費用の負担上限額は設定されながらも
自治体と指定管理者が話し合い、修繕負担者を決定している場合が多い。
そのために責任が曖昧だという指摘もある。
体育施設のような長年使用して老朽化した場合は
当然その修繕費用も高額となるので、自治体に負担義務が生ずるはず。
今回は、30万円以上は県が負担することになっていたというから
指定管理者は必ず報告していたはずだろうに
「県は知らなかった」の説明はちょっと不自然な気がする。
県の備品というのがあるが、その管理に県は厳しくかつきちんとチェックしている。
予算をなかなか出さないのは常であるが、「安全優先の施設」という認識が低かったのでは?

また、今年度から指定管理者との仕様書に
損害賠償責任の履行の確保に関する事項が追加されている。
市民活動センターでは
(3)管理業務の安全かつ安定的な遂行のため、事故が発生した場合に備えて、必要に応じ損害保険、ボランティア保険その他これらに準ずる保険を付保するものとし、当該保険証書などの写しを甲に提出して、保険契約の内容について、甲の確認を得るものとする。」を加える。

県内の指定管理者には損害賠償に関する点が厳しくなったと聞くが
体育施設ではどんな書き方になっているかは調べてみないとわからない。

②市レベルでも、体育施設の運営管理、市の体育関連事業(イベント)を
指定管理者(多くが体育協会)に任せる傾向にある。
施設の管理は専門業者に任せる場合も多い。
経費削減を急ぐのか、行政は地元の体育協会に任せたいがために
体育協会のNPO法人化を急がせる話をいくつか聞いたことがある。
傍からみると、行政が体育協会を煽って組織化させ、早く業務を投げ出したいようにもみえる。
でも、体育協会というのはもともと異なるスポーツ団体が集まったものであり
横の連携を確立した事業運営のための組織化は難しい場合があるようだ。
施設管理を専門業者に外注に出し、ソフト面だけを体育協会が受けるとしても
担当課、指定管理者内部(施設管理と事業管理)の連絡・調整は意外とたいへんなような気がする。
「言った・言わない」、「聞いた・聞いてない」の見苦しい責任のなすりあいになる。

心配されていた課題が問題化してしまった気がする。
課題を見出したら、課題解決に向かわないととんでもないことになる。
そんな教訓ともいえる事故ではないだろうか。

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by roman-tan | 2009-04-04 20:39 | 指定管理者制度