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アビシュカール

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ネパール語で「発見」

もどり狼

ニホンオオカミ「もどり狼」問題の真相(上)(中)(下)は面白かった。

「もどり狼」というのは
 「江戸時代から、日本の自然の中で、徐々に数を減らしていたニホンオオカミは山間地の地犬との間に子孫を残し続けた。それが、狼犬である。しかし、適者生存の法則から、野生の狼犬は徐々に元のニホンオオカミにもどっていくはずである」
しかし、この説は成り立たなかった。
 日本の自然環境が本然なものであれば、そのロマンは可能だったかも。しかし、現実には狼犬は狼にはもどらなかった。日本の山の生態系が、もう立ち直れないほどに破壊されていた。ニホンオオカミ絶滅の原因は、単一でなく、複合的なもので、単純化して言えば、農業国から工業国への急激な環境変化にニホンオオカミが適応し切れなかった。
 大規模な天然林の伐採と針葉樹の植林、巨大ダムの建設、砂防ダムの建設、道路の建設、・・・。明治以来のがむしゃらな「富国強兵」政策が、ニホンオオカミを徐々に絶滅に追いやり「もどり狼」理論を机上の空論に終わらせてしまった。


明治38年(1905年)に絶滅されたとされる「世界最小狼ニホンオオカミ」
その後もニホンオオカミの血をひく狼犬は存在していたという話。
甲斐犬が縄文犬の血を引くという話は聞いていたので
絶対ニホンオオカミとも関係があると思ってたけど・・・

 柴犬、中型が甲斐犬、四国犬、紀州犬、北海道犬、大型が秋田犬です。本来はすべて猟犬。古いタイプの犬である日本犬は、すべて耳がぴんと立ち、その相貌が狼と似ている。甲斐犬や四国犬などは、性格も狼にとてもよく似ている。川上犬や沖縄犬も狼の気配濃厚。猟犬の改良のために繁殖期の雌犬を山につなぎ、ニホンオオカミの雄と交配させたという話は、日本国中に残っている。

写真を見ていると、甲斐犬はかなりオオカミに近いのではないかと思う。
立った耳、人間とは常に保つ距離感
散歩に行くと見せる警戒心と野性味、飼い犬の無防備さは見られない。

もどり狼_f0077807_1033895.jpg


飼い主に忠実な点は、飼い犬として培われた性格なのだろうか。
ホントは広いところで放し飼いが理想だけど
そうも行かない世の中事情。
ペットでありながら、なんか日本の歴史を感じるマヤ虎姫。
by roman-tan | 2009-06-28 10:50 | 甲斐犬マヤ

by roman-tan