アビシュカール

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ネパール語で「発見」

コミュニティバスの行く末(No.2)

コミュニティバスの実態から

路線も時刻表も、住民アンケートによって変更されたコミュニティバスの利用者数は
なぜ、増加することがなかったのか。
地域の力では、受け皿となった既存組織の弱体化を考えた。
コミュニティバス運行までの方法には、問題はなかっただろうか。

確かに、まず住民の交通に関するニーズ調査を実施し
それを基にいくつかの路線を設定し
それに対するアンケート調査を実施し、新路線は決定された。
地縁組織を利用したアンケート回収率はきわめて高いため(80%以上)
住民の声は充分聞いたことになる。


私たちはコミュニティバス運行後の評価として、ヒアリングワークショップ等を実施した。
実際にバスに乗って利用者・運転手の話、商業・医療施設で利用しない人の話を聞いた。
そこで感じたことは、アンケートや統計だけが全てを語らないということだった。
なんとな~く住民の意見もきいたし、地域と協働でアンケートをしたけれど
新路線や時刻表を決めるには、とても不充分すぎた。
本当にコミュニティバスを大切に思っている人
これまでのことも、これからのことも何も知らない、また知らされてもいない。

コミュニティバスは
① 路線時刻表を決定する際にも、利用者・利用しない人・運転手からヒアリングすべきだった。
② あらかじめ設定した路線から選択させるのではなく
  時間はかかるがワークショップなどで住民に決定させるべきだった。

結局、決められた新路線・新時刻表のコミュニティバスを住民は利用しなかった。
住民の要望にはあったバスではなかった(利用者平均は3人/便を切った)。

来年度は地域負担を受け
小型化車両・新路線でもっと利用しやすいコミュニティバス運行を予定している。
しかし、地域のコミュニティバスにするにはもっと住民を参加させないと
路線設定、時刻表決定にもワークショップをしっかり行って決めないと
また同じ結果になるのは目に見えている。

市全体の交通施策との関連
国の許認可にかかる時間を短縮して、交通空白期間を避けようとする行政の立場
実務からの配慮は、充分に理解できるが
市の中で、地域と共に動かすことでは先行しているコミュニティバス
市民参加のいい事例として
地域の声、利用者意見を聞いて話を進めてほしいと思う。
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by roman-tan | 2007-02-05 12:52 | 公共交通