アビシュカール

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ネパール語で「発見」

森林づくり県民税

荒廃した森林を再生し
災害防止や水源のかん養などの「森の力」を回復するための事業を行うため
「森林づくり県民税」が平成18年4月1日から導入されている。

森林づくり県民税は1人年間400円で、法人を含むと8億4千万円程度の税収で
その使途は、主に緊急整備の必要な森林が対象となる。
10年計画で、19年度末で約2割の進捗状況
県側は、雇用促進にもつながり着実に森林は回復しているという。

実際にはこのお金、台風被害等を含む林道整備などに使われることが多く
森林をよく知る人々は、県のように楽観的ではない。さらに
森の力再生事業とシカの食害対策(特定鳥獣保護管理計画)はまったく噛み合わず
あまり効果的ではないそうだ。
つまり、シカ被害による森林被害は大きいのに
森林の力再生事業とシカ食害対策の連携が取れていないということだ。

シカ1頭捕獲に対し、県から5000円が支払われる。
それぞれの固体に対し、歯付の下顎と生殖器をセットで県へ提出する義務があり
県はそれを検査し、シカの年齢を特定し地区におけるシカ分布図を作成する。
長年、鳥獣保護地区は調査も管理もされないただの禁猟区であった。
雌シカの捕獲が禁止されたのも手伝って、シカ数は急増した。
森林が健康なら、シカの餌を充分供給することが可能だが
人工林が整備されず、不健康な森林に化していったため餌ができない。
そのためにシカの食害がひどくなっていった。
3年前からは、雌シカの捕獲も許可されるようになった。

シカ捕獲後の処分は2時間以内が勝負だそうだ。
自己体温で腐敗が始まってしまうからだ。
シカ肉、シカ皮(昔は印伝で人気があった)の流通システムも必要だという。

森の力再生事業とシカ退治
行政の縦割り事業の弊害なのか
まだうまく連携が取れていないのを、歯がゆく思うのは森をよく知る人々

この状況は、広く日本で見られる現象らしい。
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by roman-tan | 2007-12-06 20:27 | 森林