アビシュカール

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ネパール語で「発見」

バイオブリケットと木質ペレット

発展途上国にバイオブリケットは普及できるか。
ネパールでの可能性について問合せを受けて、数日間考えてみたけれど
やっぱり否定的な意見になってしまう。
最初からずっと過程を知っているからかもしれないけど・・・・

バイオブリケット
ブリケット(briquet)は、いわゆる豆炭石(炭粉などを固めてつくる燃料)。バイオブリケットは、原料におがくずや稲わら、砕いたトウモロコシの芯などの植物性廃棄物(バイオマス)を15~20%混ぜ、脱硫のための消石灰を加えて、高圧で成形した燃料のこと。1980年代に日本で開発。燃焼時に、石灰中のカルシウムと、石炭中の二酸化硫黄が反応して、硫酸カルシウム(石膏)になるため、硫黄酸化物の発生を抑えられる。バイオブリケットは、約90%の脱硫効果があり、酸性雨対策として有効なだけでなく、廃棄物の有効処理、石炭使用量の削減などの効果も見込まれている。途上国ではコスト面や維持管理の面などにおける問題解決に資する技術として開発され、今後の普及促進が期待される。出典:EICネット
日本に降る酸性雨の原因は中国の化石燃料消費(石炭が70%)による硫黄酸化物(SO2)
中国のような工業国では、バイオブリケットへの移行は重要なことだろう。
でもネパールみたいな小さな発展途上国で
もともと薪や伝統的なバイオマスエネルギーを利用している国で
日本での製造が可能だったということで
現地での研究したいと持ち込むのはどうだろうか。

代替エネルギーの調査は約20年前に遡り、その後援助として事業化した。
バイオブリケットについては、現地産褐炭の質が悪く脱硫がうまくいかなかった。
ネパールの場合は単に生活のためのエネルギー源として(ライフスタイルを考えても)
現時点でバイオブリケットがそれほど必要なのか疑問だ。
米の産地では籾殻を利用したもの、木質ペレットはかなり前からすでに商品化していた。

木質ペレット
おが粉やかんな屑など製材副産物を圧縮成型した小粒の固形燃料。ペレットストーブ、ペレットボイラーの燃料として用いられる。燃焼させても二酸化炭素を排出しない(詳しくはカーボンニュートラルを参照)、不要物を原料とするなどCO2排出量削減の観点と、近年の原油価格高騰に対抗するコスト削減の観点から急速に注目を浴びている。品質や成分などの基準について日本工業規格(JIS)では定められていない。ペレット製造は間伐材や樹根の消費拡大のために何度か普及が試みられてきたが、いずれも失敗に終わってきた。しかし2000年代に入り、地球温暖化問題、原油価格高騰、廃棄物処理経費の増大などの背景もあり、徐々に普及が進み始めている。とりわけ寒冷地での普及が顕著で、日本のペレット先進地である岩手県や原油価格高騰で痛手を喰う北海道でペレットストーブ販売量が急速に増えている。機器の購入に助成金を出す自治体が増え、一般家庭でも導入しやすくなった。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本でも間伐材利用にと脚光を浴びている木質パレット
現在は木材価格が下がっているから間伐材利用も可能だろうけど
今後継続的に、ペレット製造の材料となりえるのかが疑問

なんでもそうだけど、案を出し合うのはとてもいいことだけど
安直に事業化するのはとても疑問に思う。
予備調査や実験で裏づけがあるならいいけれど、そうでない場合がけっこう多い。

貧しきものへの無邪気で勝手な善意、時にはいい影響を及ぼさない。
そうそう、ネパールに文具を寄付するためにNPO法人にしたいっていうのがあって・・・・
そういうのは、個人的な寄付としてやればいいわけで
面倒な事務作業の増えるNPO法人なんぞにする必要もない。

ただより恐いものはないって思うけど・・・


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by roman-tan | 2008-04-20 16:08 | 森林