アビシュカール

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ネパール語で「発見」

森は海の恋人

森林と水の関係
森林と海との密接な関係はわかったような気がしても
説得力のある科学的根拠がないなあと、私も思っていた。
そんな疑問を解決してくれる説明をみつけた。

命の水を再生する「森は海の恋人」前編
命の水を再生する「森は海の恋人」後編

海藻や植物性プランクトンの生育には水中の鉄分が重要で、磯焼けのおきている地域では、海水中の鉄分濃度が極端に低下しているため生き物が育たない。鉄分は、川の水で陸から運ばれている(磯焼けとは、海藻が枯れて岩肌が真っ白に露出してしまう現象)。

植物性プランクトンが育つためにはリンや窒素、ケイ素などの肥料分が必要だが、実は先に体内に微量の鉄を取り込まないと養分を吸収することができない。木の葉が腐って腐葉土になると、鉄イオンと結びついて、「フルボ酸鉄」という植物プランクトンに吸収されやすい鉄が出来る。これが川の水によって海に運ばれる。つまり、川の上流の森、特に広葉樹林が海の恵みにはとても重要なのだ。

森林が死ぬと川が死ぬ。
川が死ぬと海が死ぬ。
海が死ねば魚がすめない。


この言葉の根拠が鮮明になってくる。
森林の役目は色々あるはずだけれど
二酸化炭素吸収ばかりが強調されることが最近は多い。
その数値の算出根拠というのが、イマイチ明確でないような気がして
なんとなく漠然とした印象が強い。
何でもそうだけど、抽象的な話だけで終わられるのが苦手だ。
具体性や客観的根拠を示してもらわないと、「だからどうした」になってしまう。
そういった意味では、水との関係がいちばん理解しやすい。


それにしても
「森は海の恋人」というネーミングは
「フルボ酸鉄」といわれるよりは、人々の関心は得やすいと思う。
ネーミングは大切かもしれない。


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                  インゲン
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by roman-tan | 2008-06-26 20:33 | 森林