アビシュカール

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ネパール語で「発見」

カテゴリ:森林( 62 )

森林破壊と文明

文明は、絶えず森林破壊を行ってきたという話。
精錬燃料に森林を伐採、そして文明は滅んだ(ECO Japan,2009年5月20日)

つまり、人間は金属の採掘・製錬、造船、神殿建築用木材のために
ヒツジやヤギなどの牧畜あるいは農地開拓のために、大昔から伐採を行ってきた。
歴史に登場する文明は
森を破壊することによって文明を発展させ
皮肉にも、森の破壊が原因でその文明は衰退していったという話。

事例として挙げられているのは
鬱蒼としたナラの森に覆われていたクレタ島に栄えたミノア文明(紀元前3,000~1,400年)
メソポタミアとの交易で栄えたが
輸出用森林資源の枯渇によって衰退したインダス文明(紀元前2500~同1700年)
モミ、マツ、ナラの森に覆われた古代ギリシャのミケーネ文明(紀元前1500~同1100年)

人類が最初に森の破壊を始めたのは紀元前3500年頃だという。
メソポタミアの人類最古の物語「ギルガメシュ叙事詩」にそれを見出す。
ギルガメシュとその従者エンキドゥが
レバノンにある香柏とよばれる鬱蒼とした杉の巨木の森を
番人フンババを殺して破壊をするところから始まる。
豊かな森林資源をめぐってメソポタミアやエジプトの諸王による争奪戦の結果
やがて消滅していった。

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原生林に散在するネパール山村を通過する度に思った。
人間が居住するということは
森林・自然の破壊行為にすぎないんだと。
生物多様性とか、共存が可能な人間の個体数には限界ある。
都市国家とか文明というものは完全にその許容量を超えている。


人類の歴史が物語っているように
歴史から学ぶことなしに、破壊を繰り返していくのだろうか。

何かを学んで賢くなったとしたら
その破壊行為、どこで折り合いをつけて立ち止まるか譲るか。
神話はなかなかバカにできないぞっと思うけど・・・

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by roman-tan | 2009-07-16 19:36 | 森林

恋の季節

さっきまで一緒だった雌キジをめぐって
雄キジ同志のにらみ合い
顔を真っ赤にして・・・
恋の季節らしい。

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by roman-tan | 2009-05-23 20:26 | 森林

猿梨

面白いドライフルーツ、猿梨またたびを見つけた。

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猿梨は、キウイフルーツの原種。学名:Actinidia arguta)。マタタビ科マタタビ属のつる性植物。別名:シラクチカズラ、シラクチヅル。果実はしばしばコクワと呼ばれる。猿が元気のない時に食用にするという。クマは冬眠の時、たくさん食べて冬眠に入る。ビタミンCはレモンの10倍、さらにたんバク質分解酵素を多量に含み、疲労回復、競争、整腸、補血、美容などの効果があるとされる。
家にも1本あるような気がする。
食べたことはなかったけど、ドライフルーツはおいしい。

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マタタビは、Actinidia polygama )は、マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本である。別名夏梅ともいう。疲れた旅人が、マタタビの果実を食べたところ、再び旅を続けることが出来るようになったということから、「又旅」から名付けられたとの説がある。ネコ科の動物はマタタビの臭い(中性のマタタビラクトンおよび塩基性のアクチニジン)に恍惚を感じ、強い反応を示す。
地元で作っているらしく
商品には名前と携帯番号まで書いてあった。
周りに少しずつ分けてあげたら意外と好評で
お疲れ気味の私も、猿や熊になった気分で美味しくて・・・
追加注文してみようかな。
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by roman-tan | 2009-05-04 15:10 | 森林

荒れた森林

久しぶりに、道なき道をいくような森林に入った。
あまり歩かないという話だったので
ちょっと軽装できてしまったことを後悔したけど・・・

人が木を切りすぎて荒れたネパールの森林を歩いたことがあった。
人口が増えて、薪にする木が足りなくなり人間が森林破壊をしたという話

植林したスギを放置して
それにシカの食害が加わって荒れてしまった日本の森林
植林をした時点で、人間が手を入れてしまった。

どちらも、一度人間が手を入れてしまった以上
最後まで面倒をみないといけないと思った。
ただ、ネパールの原生林はとても深く大きい。
山頂まで道路が通る日本の森林

                      おどろいた光景

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ひとつの村が入会地の木を全て切って、森林再生を試みた事例
かなり広い範囲で広がっていた。
木を切っていくらかのお金が入るので、高齢化した村人は誰も反対しなかったそうだ。
森林再生ということで、県も国も何もいわなかったそうだ。
でも、この光景は戦争で爆弾が落とされたようにしか見えない。
ほったらかしで砂漠化した森林、もはや涵養作用も土壌を支える力もない。
新芽がでてきても、片っ端からシカが食べていく。
いったん土砂災害が起きたら、人里まで及ぶだろう大きな被害
心配にならないのだろうか。
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by roman-tan | 2009-05-02 07:14 | 森林

山村再生支援センター

<林野庁>間伐材活用し、CO2排出量取引の推進組織設立へ(毎日JP)
林野庁は、09年度に林業分野の二酸化炭素(CO2)排出量取引などを推進する
「山村再生支援センター」を設立する。CO2削減につながる間伐材を活用し、併せて林業振興を図ることを狙う。当初予算案に運営費3億5000万円を盛り込んだ。運営は特定非営利活動法人(NPO)などの民間団体に委託する方針で、1月下旬に公募して3月までに運営主体を決める。
 森林はCO2の吸収源だが、生育の悪い樹木を間引き(間伐)して森林全体の成長を促せば、更に吸収量は増える。最近は間伐材や、製材所から出る木くずをチップ化した木質バイオ燃料の利用が地球温暖化対策としても注目されている。
 同センターは、木質バイオ燃料を生産する業者に、燃料を使う地元企業や温泉施設、公共施設などを紹介。削減されたCO2排出量を算定し、排出枠の購入を希望する企業への売却を仲介する。購入企業としては、CO2排出量の多い鉄鋼業界や電力業界を想定している。
これで木質ペレットストーブの利用が促進されるだろうか。
秋田県庁にはペレットストーブが設置されているそうだ。

イメージの悪い林野庁だけど、このセンターはいいかもしれない。
煙突がついて、お鍋をおいて料理もできるストーブが欲しい。
もうちょっと寒い所に引っ越した方がいいかもしれない。

参考
国内CDM事業創出へ、木質バイオマス活用策を整備-林野庁、支援組織を来年度設立へ(電気新聞/ニュース)
秋田木質ペレット協議会
国産ペレットストーブ製造メーカー一覧
国内ペレット製造施設一覧
「森林カーボン・オフセット制度」(仮称)(環境副大臣吉野正芳イニシアティブより)
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by roman-tan | 2009-01-07 08:04 | 森林
静岡空港、立ち木問題で完成延期を申請2008/10/30 J-CASTニュース)
静岡空港近隣の私有地にある立ち木が航空法の高さ制限を超えている問題で、静岡県は2008年10月29日、当初は08年11月1日としていた工事完成予定の延期を国土交通省に申請した。立ち木を避けるために2500メートルの滑走路を300メートル短縮して運用することになり、追加工事が必要になったため。
なんか・・・昨日から全国ニュースで、恥ずかし。
本名は、富士山静岡空港
富士山の世界遺産を勘定にいれたかどうだか知らないが、車の「富士山ナンバー」もできた。
楽観的過ぎる空港の需要予測と経済効果
他市の地方空港の経営状況から、当初から建設反対者も多い。
焼身自殺で訴えた人もいたけど、結局強引に建設された。
メディアなんかも空港賛成ムードで報道していたような気がする。
県内の有名企業が集まってできた
富士山静岡空港株式会社が運営するのだからしょうがない。
まあ勝手にやってと、揉め事嫌いな静岡県民
特に東部地域では、冷ややかに無視する人が多い。

測量ミス、知事の責任、行政の体質とか、色んなことがいわれている。
前知事の時に建設決定され、それを引き継ぐことで選挙に勝った知事
行政の体質もあるだろうし、議会で決めた議員さんたちとか
誰も見に行って気づかなかったのだろうか。
また、そんな知事・議員を選んだ県民が悪いのか。
(私は空港は要らないと思っていたので、反対派に投票したけど)
*西側制限表面の支障物件の問題についての申入書は実名入りの過激な文書。

もう建設しちゃったんだから、先に進むしかないけど
ホントにバカバカしくて情けない。
空港のために福祉予算が削られ、多くの犠牲が払われてきたはずだろうに。
あとは最大限の空港利用と、知事が去ることだろうか。
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by roman-tan | 2008-10-30 16:40 | 森林

土壌汚染対策法

土壌と地下水、川との関係が気になる。

平成14 年5月29 日公布
平成15 年2月15 日より施行された「土壌汚染対策法」というのがある。
土壌検査や水質検査をしたことあるので興味もある。
法律そのものが、とても新しいものであるのに驚く。
近年、
① 工場・事業場におけるISO14001 取得などのための自主的な汚染調査の実施
② 工場跡地等の再開発・売却時の汚染調査の実施
③ 水質汚濁防止法に基づく地下水のモニタリングの拡充
などが進むにつれ、工場跡地や市街地などで土壌汚染が明らかになるケースが増えています。土壌汚染は、揮発性有機化合物や重金属等の不適切な取り扱いによる漏出や、これらの物質を含んだ排水が地下に浸透することが主な原因となって引き起こされると考えられます。(土壌汚染対策法のしくみより)


昔は土壌汚染に関して野放しだった。
「もう工場はどこへも引っ越せないよ、跡地から何が出てくるかわからない」
そんな話を聞いたことがある。
法律があっても
公害に関しては、大会社でも平然と基準以上に汚染された排水を垂れ流したり
大気汚染の数値も改ざんするということは
法律の規制力が乏しいということなんだろうか。


土壌汚染は周辺地下水の水質と大きな関係がある。
昔は魚がいたのに、現在は住めないとなると
川は汚染されたと考えるのが自然だ。
「土壌汚染対策法のしくみ」に、こんなQ&Aがあった。

Q. 法第4条に基づく調査命令により、地下水等の摂取によるリスクの観点から表層において土壌溶出量の調査を実施しましたが、土壌汚染は見つかりませんでした。さらに何か調査を行う必要がありますか。

. ①周辺の地下水に汚染がある、または、②土壌汚染の存在が明らかであるため、地下水等の摂取によるリスクの観点から法第4条の調査が命じられた場合には、表層における土壌溶出量調査で汚染が見つからなかった場合でも、さらに地下水汚染調査や深層までの土壌溶出量調査をボーリング等により行うことが必要となります。


土壌汚染対策のための融資制度や税制優遇措置もあるらしい。
それだけ支援を必要とする工場や事業者がいるということか。


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by roman-tan | 2008-09-16 21:13 | 森林

宇久須川

話に聞いていた西伊豆町宇久須川の白濁状況を、実際に見に行った。
白濁が始まるのは、鉱山からの赤い川(右側)との合流地点から

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赤い川の上流には、8月で閉山になったけい石鉱山跡がある。
赤い川と鉱山との因果関係は明確ではない。
だれも追及した訳でもないし、問題化もされていない。
宇久須川の水質結果も限定的にある。
ただ事実として、赤い川の上流には鉱山があった。

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合流地点から赤川上流に向かっていくと、赤色はますます濃くなる。

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もちろん魚は泳いでいないし、川面を飛ぶ虫や鳥もいない。
昔は確かに、この川にも魚がいたという。
本来ならキャンプ場にもなれるくらいの環境なのに・・・・

さらに鉱山(標高500m位)に辿りついて、ビックリ仰天
まるで、山の中に広大な砂漠が広がっている。
映画ででてくるような荒野のイメージ

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閉山後、山の緑地化作業が進められている。
緑地化作業といっても、植林ではなくてその前段階作業
まず、山の赤土を表土として敷き詰める。
2台のトラックで運んでいたが、気の遠くなるような作業

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それから、草の生えるネットを敷き詰める、これが緑地化作業ということだ。
死んでしまった土に、まず草が生える準備をする。
この緑色、無理やり山肌を緑色に塗ってしまった中国の話を思い出した。
草が生えたらシカの餌場になってしまうのでは、という心配もあるようだ。

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上のほうに見える緑色の部分が、すでにネットを敷き詰めた所
もともとの地肌を見ると、もとの森林に戻すには何百年も必要なのでは・・・・


日本の高度経済成長を支えたガラス原料のための鉱山
追記:西伊豆町の珪石はALC用建設骨材として全国の約5割を生産。建設骨材としての軽量気泡コンクリート用珪石(ALC)は、断熱・防音に優れ、軽くて水に浮く特徴を持つ建材で、その主原料となる珪石を40数年にわたり採掘、県HPより)

採掘優先だったから、周辺の影響はしょうがなかった。
現在は、それが海外へ向かったということだろうか。

こんな風景、色々な産業の爪痕は、きっと日本各地にあるのだと思う。
環境へのツケ、だれも責めることはできなくて
これからどうやってそれを払っていくのか、それが問題という気がする。


この話とは直接関係ないけれど、この辺りにまつわる話
「入会採草地」の係争について
けい石鉱山がなかったずっと昔、のどかな自然があったけれど
別の形の利害関係トラブルはあったみたいで、ちょっとおもしろい。
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by roman-tan | 2008-09-14 11:30 | 森林

富貴野山 宝蔵院

なんでこんなに暑いの。

                涼しそうな森の廃寺

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伊豆松崎町の標高550m富貴野山頂にある曹洞宗のお寺
大同3年(808)空海が密教の霊場として開いた古刹
室町時代には末寺88ケ所を有する伊豆第一の山岳仏教の霊地として栄えたが
戦中、戦後の伐採により、周りの森を失った寺は風雨の影響をまともに受け
昭和24年の台風によって山門が倒壊
昭和34年(1959)8月14日の台風で本堂壊半壊
現在は本堂の礎石と傍堂を残すのみ
山門のあった参道に並ぶ苔むした石仏群
400年前、里の住民が祈願のために里から背負って奉献したそうだ。
大きなスギの下にたたずむ開山堂
寺周辺は富貴野と呼ばれる野原であったが
戦後一時開拓地となり、植林され、現在スギ・ヒノキの林
この林を「二十一世紀の森」と名付けたが
行政の施設、管理不足で荒れてるらしい。

だいたい、森とお寺はセットなのに・・・
森がなくなって、お寺は丸裸になったとさ。
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by roman-tan | 2008-09-01 16:52 | 森林

山繭(ヤママユ)

別々に聞いた話が繋がることというのは時々ある。

届いた写真は
夏だというのに、葉をつけていないクヌギの木
鹿と山繭蛾(ヤママユガ)の幼虫に食べ尽くされたらしい。

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クヌギはブナ科コナラ属の落葉樹。新緑・紅葉が美しい。カブトムシやクワガタなどの甲虫類やチョウ、オオスズメバチなどの昆虫が樹液を求めて集まる。ウラナミアカシジミという蝶の幼虫はクヌギの若葉を食べて成長する。またクヌギは、ヤママユガ、クスサン、オオミズアオのような、ヤママユガ科の幼虫の食樹のひとつでもある。

クヌギは伊豆市の市の木である。
山繭を復活させようという話を、確か何ヶ月前にべつの伊豆市の方から出ていた。
養蚕は、製糸や織物技術とともに中国大陸から伝来し
屋内で蚕を飼う家蚕のことさす。
家蚕(かさん)は家の中で桑の葉を餌に飼うもので
天蚕(てんさん)は野蚕(やさん)の一種で山繭とも呼ばれ、日本を原産とする。
屋外に生えているクヌギなどの木の葉に直接蚕を付けて飼う。
天蚕糸などの野蚕糸は優美な淡緑色の光沢を放ち強伸性に富み
「繊維の女王」、「織物のダイヤモンド」と称される。
又、親から孫の代まで3代に渡り着られる事から“天蚕三代”といわれる。
農村の村おこしとして1980年代から各地で山繭への関心が高まるが
飼育法や繰糸法などでなお技術的に不明な点が多いらしい。
参考:家蚕や野蚕の蚕種天蚕(山繭

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地元で織られた山繭の着物をお持ちということで
ぜひ見てみたいもの(かなり高価らしい)。
萌黄色の繭そのままの色→


シカの被害と山繭の話は同じ地域
色々なことがバランスよく行われていた昔と違って
現在は、人も自然もすぐにバランスを崩して調子が悪くなる。
クヌギの写真を見ていて、山繭の話を思い出した。

情報社会といいながら
どこでも、コミュニケーションがなかなか難しい。
チャンネルが多すぎるのかもしれない。
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by roman-tan | 2008-08-18 12:09 | 森林