アビシュカール

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ネパール語で「発見」

カテゴリ:森林( 62 )

CO2吸収認証制度

日本は京都議定書で求められる6%削減のうち
3.9%相当を、森林による二酸化炭素(CO2)吸収で賄おうとしている。
しかし、現状は2.6%にとどまる。

森林再生と地球温暖化を結びつけた高知県の「協働の森づくり事業
この事業で注目すべきは
公的機関が森林によるCO2吸収量認証し、証書を発行する点にある。
これまでにも民間企業によるCO2吸収量証書はあったけれど
やはり行政による証書の方が社会的信用度は高くなり、流通しやすい。
CO2吸収量の算定(高知県HPより)
算出式(IPCCの国際的なガイドラインに即する)
《1haあたり吸収量(t-CO2/年》
(蓄積増分)×(拡大係数)×(容積密度)×(炭素含有率)×(二酸化炭素換算係数)
蓄積増分:haあたりの森林の年間成長量(m3)(「幹」のみの量)
拡大係数:成長量(「幹のみ」)に枝・根の成長量を加算補正するための係数
容積密度:成長量(体積)を乾燥重量に換算するための係数
炭素含有率:乾燥重量に占める炭素の(C)の比率
二酸化炭素換算係数:算出された炭素(C)量を二酸化炭素量(CO2)に換算するための係数

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協賛企業にとっては、CSR(企業の社会的責任)活動の効果を数値化できる。
締結事例(パートナーズ協定)を結ぶ企業は24に及ぶ。
話題性のあった"more trees"もある。

これをもっと応用したものがカーボンオフセットということになるだろうか。
カーボンオフセット会社日本でのサービスを開始した。

公的機関が証書を出すなど、行政の関わりがあれば
このシステムはもっと普及すると思う。
荒廃した森林を再生するには
単に県民から税金(森林づくり県民税)を集めるだけでなく
高知県のような仕組みづくりが大切だと思うけど・・・・
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by roman-tan | 2008-03-09 17:28 | 森林

森林あれこれ

シカ肉、この前食べたけれど、最近のシカ肉ニュース
イノシシ、シカ料理いかが、県が害獣駆除の肉利用  8飲食店で試食会(読売新聞2.15)
フランス料理ではシカや野ウサギなどの野生動物を「ジビエ」と呼び、秋から冬の味覚として楽しまれており、肉を提供する県は「資源として有効活用して地域活性化につながれば」とジビエの浸透に期待
シカ肉でペットフード ネット通販「根室」発売 「健康志向」でPR(北海道新聞2/16 )
エゾシカは同市内でも狩猟などによって捕獲、食肉加工されているが、処理の段階で一頭から数キロの肉の残りが出る。主に海産物の通信販売を行う同社はエゾシカも地域の資源としてさらに有効活用しようと、ペットフード販売を始めた。
いずれも捕獲後の有効利用のための流通確保といえる。


理想の森林対する考え方・姿勢には色々ある。
試行錯誤の段階の人間にとっては、両極端は選びにくい。
美しい森林づくり全国推進会議
(1) 里山整備、森林環境教育、生物多様性の保全等の取組の推進
(2) 企業やNPO等のボランティアによる 森林 ( もり ) づくり活動の推進
(3) 国産材利用の推進や国産材製品を取り入れたライフスタイルの拡大
(4) 森林 ( もり ) づくりを担う人材の確保や山村地域の活性化を図る取組の推進
(5) その他美しい 森林 ( もり ) づくりを進めるために必要な活動
どちらかといえば政府寄り添う、林野庁中心の集まりなんだろうな。
発起人名簿にも有名人がいっぱい!
けれど、漠然としたスローガンで具体性に欠けているような・・・
で、いったい何するの?

相反するような組織、日本の天然林を救う全国連絡会議
◆会の目的
2006年12月5日に発足した「日本の天然林を救う全国連絡会議」(天然林を救う会議)の目的は、林野庁による天然林伐採をやめさせること、それによって日本の森を守ることです。
◆林野庁の逸脱行為
現在林野庁が続けている天然林伐採は、国有林野事業のあり方を定めた法律に違反し、日本の自然の原型である天然林を破壊する逸脱行為です。林野庁は天然林の豊かな生態系や貴重な価値を全く理解せず、伐採への反省もありません。このような林野庁に、国民の共有財産である天然林をこれ以上委ねることは出来ません。
◆当面の活動内容
憲法16条が定める請願権により、天然林の管理を林野庁から環境省に移して守ることを、署名を添えて国会と内閣に求めます。これは法治国家の正当なルールに基づいて良識ある人々の声を届け、行政の誤りを是正する国民運動です。
こちらの発起人にも有名人がいるみたい。
朝日新聞系市民派っていうとこだろうか。
都合のいいデータ抜粋だけなのかもしれないが、数値資料があってわかりやすい。
でも、反対することがメイン活動みたいでちょっとね、っという気もする。


森林に住む人はどう見るだろうか。
極端になりきれない人たちは、自分たちで何かを始めるのが一番いいと思うけど・・・
TaKaRaハーモニストファンド助成事業
◆目的
日本の緑を構成する森林、木竹等の陸域、または海、湖沼、河川等の水域の自然環境(生物の生態把握等も含む)に関する実践的な研究・活動に対して、助成を行います。
利用価値のあるぴったりの助成金だと思うけど・・・

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                           マヤは、どう思う?
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by roman-tan | 2008-02-19 19:38 | 森林

社有林

森林がらみのイベント
ワークショップは頑張ってたけど・・・う~ん、つまらなかった。
型だけ真似ても、やっぱり無理かなと思う。

でも、話題提供の話は面白かった。
南アルプス・井川山林の歴史と今後」
東海パルプ井川社有林(約24.430ha)とは本州の中央部
長野・静岡・山梨の3県にまたがる南アルプス
井川社有林は、くさび状に突出した静岡県の最北端、大井川の最上流部に位置した、東西の最広部役13km、南北約33kmの1団地、面積は約24.430ha。
民間所有の1団地としては最も広く、東京JR山手線で囲まれる面積の4~5倍に相当
生物
多面的機能の評価額
環境保全
歴史
年間の社有林管理費が7000万円かかり、その半分しか収益で賄えないそうだ。
不足分は他の事業からという。
この会社、本業のパルプではパッとしないけど、歴史ある森林所有で有名らしい。

もっと聞いてみたいことはあったのだけれど、時間がなかった。
① 森林を手放さない本当の理由は?
② 森林管理のための国・県の補助事業は行っているのか?
③ 社有林の中にあるダムからの収益(水利権とか・・この収入が3500万?)は?
④ ひとつの民間団体が、これだけの土地を所有し続けることができたのは?
⑤ 人は全く住んでいなかったのか?(井川はめんぱでも有名だけど・・・)

こういうタイプの森林があるのは知らなかったので
その歴史、仕組み、今後についての話はとても興味深かった。
企業だから、何らかのメリットがあるから赤字でも所有し続けているのだろうけど
そのあたりの本意が不明だった。
先日の再生紙偽造事件についても謝罪していたけど。
製紙関係の国会議員も、なぜか途中から登場
トンチンカンなことを言って失笑をかっていた。


その他の社有林として
ニッセイの森(全国169箇所 381ha
東京ガスの森(長野県 194ha)
トヨタの森(愛知県
東京電力(尾瀬 6,199ha)
速水林業の森(三重県 1,070ha)
住友林業(四国・九州・北海道・和歌山 約40,000ha)
住友林業 まなびの森(富士山南麓 90ha
王子製紙 王子の森(日本各地 20万ha

こんなにあるんだ。
山林の一番の問題、本当は所有権だといわれる。
そういった意味では、社有林は何かをするにはまとまりやすいのかもしれない。
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by roman-tan | 2008-02-09 21:21 | 森林

製材業

伊豆の森林の話
自分には全く関係のない所での話だと思って取りくんできた。
でも、思い出したというか、記憶がつながったというか・・・

過去の記憶に生きつつある老いた叔父が、突然昔を思い出して口走った言葉
「みんなに給料を支払ったか?」と真夜中に
そんな話を伝え聞き、「ふう~ん、認知症?」と思うに過ぎなかったけれど
「ああそうか、そうだったんだ」と気づいた。

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                  これって夏咲いてたと思うんだけど、この寒いのに・・・


叔父というか亡くなった祖父は、製材業を営んでいた時期があった。
遠く離れた伊豆に山を持ち、木を切り出していたらしい。
はっきりとした時期はよくわからないが、戦前戦後だろうか。
当時はかなり羽振りがよかったということは、亡くなった父からも聞いたことがあった。
伊豆に別荘も持ち、運転手つきの外車に乗ってよく出かけたと。
戦後の農地改革では、かなりの土地を失ってしまったたことも。

日本の林業政策にあやかった製材業
自分に全く関係のない話もないわけで
元気なうちに色々な話を聞いておけばよかった。

昔から、ネパールから森林にずっと興味があったのはそのせいでもなかろうが。
今回のフォーラムのために、関係者と何度も打ち合わせをしている中でも
伊豆の山林と自分のとの話は、全く繋がらなかったが
叔父の他愛のない話がきっかけで
伊豆の森林の話が身近なものになってしまった。
当時を知る残り少ない方々にゆっくり話を聞いてみたい。

やりっぱなしのフォーラムでもなく
当事者のガス抜きフォーラムで終わらせたくないという
関わった方々の強い希望もあり、まとめ作業の最中

明日はお手伝いしてくれた大学の関連イベントもある。
先生や学生さんたち
あの盛り上がりをそのままバトンタッチしてくれるだろうか、ちょっと楽しみ。
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by roman-tan | 2008-02-08 18:13 | 森林
先日の講演会で推奨されたカーボンオフセット(Carbon Offset)がおもしろい。
カーボンオフセットとは
自らが排出するCO2量を算出し
相当金額をCO2削減の対策費用として団体などに支払う。
排出量を相殺(オフセット)するという考え方
1997年英国のカーボンニュートラル社が開始
カーボンオフセットの対象事業としては
1) 植林などの森林保全事業
2) 太陽光などのクリーンエネルギー事業
3) 発展途上国における温室効果ガス排出削減のためのプロジェクトへの協力 等

イギリスでカーボンオフセットの導入が盛んだそうだ。
政府や電力会社、公共交通機関等からの基金をもとに企業・団体のCO2削減や再生可能エネルギーの導入等と連携したカーボンオフセットの仕組みづくりを2003年から実施。オフセットを行うと税金控除が受けられる等の仕組み構築の結果、2007年までに約5万トンのCO2削減効果があったと推測。2005年には、ブリティッシュ・エアウェイズが搭乗客自らが航空機から排出されるCO2排出量削減にかかる対策費相当分の金額を寄付する仕組みを作った。カナダは国家戦略としてカーボンオフセットの導入を進めている。これ以外に、北欧のスカンジナビア航空などの航空会社や、自動車メーカー、タクシー会社、建設業者、小売業者などがカーボンオフセットに取り組む。米国のNPO(Business Social for Responsibility)2006年調査によるとカーボン市場の規模は約12億3000万円と推定
スカンジナビア航空(SAS) のがわかりやすい。
フォームに記入するだけ
成田―バンコック(4639km)で試してみると
385kgのCO2を使う

使った分だけ買うのがオフセットカーボンだから
その結果の選択肢が示される
プロジェクトの説明によると
中国、インド、ニュージーランドでの風力発電プロジェクトということになる

とてもシステマチックになっている。
問題は、CO2排出量の計算法とその信憑性だと思うけど
それを保証する科学的方法と認可機関があればいい。
しっかりした仕組みづくりとお金が絡んだ方が実際的で持続する。
日本でもすでに動きが出ていて近い未来らしい。
乞うご期待というところだろうか。

先日の講演会
予想以上に盛況だった。
講演会の企画はとても難しい。
講演内容と参加者の興味が一致しないと、とんでもないものになる。
いくら動員で人を集めたとしても、それでは講演会の意味がない。
いい講演会だったと思うこともあるし、時間の無駄だった思うこともある。
今回は一般公募もしたけど、参加対象を決めて広報した。
約2年前に東京で講演を聞いて、いつか地元で講演会をと考えていた。
一緒に行った友人の親しい知り合いということもあって
紹介してもらい、講演料はその時交渉しておいた。
今後ともいい関係が持てそうな気がする。

参考
環境goo
http://eco.goo.ne.jp/word/energy/S00255.html
エコマネジメント
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/keyword/10/index.shtml
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by roman-tan | 2008-01-28 15:21 | 森林

「山は泣いている」

日刊ベリタの特集「山は泣いているの17記事

中でも興味深かったのは
9・なぜ漁民が広葉樹の森づくりに立ち上がったのか 
海と山には大きなかかわりがある。
ここでは白神山地の例を出しているが、どこでも同じことがいえる。
放置されたスギ・ヒノキ植樹林の保水力の弱まった表土は
大雨で土石流となり海に流れ込む。
海と山の両方を熟知した方から
そんな話を、写真を見ながら説明してもらったばかりだった。

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自然の法則・神秘・脅威を経験している人の言葉は重い。
今の私の役目は、多分それを伝える手助けをすること
大切なことを聞き逃さないよう
正しく言い替えるために何度も何度もお話を伺う。
色んな技術と場と人を駆使してアピールし、次のステップにつなげていくために。


全面的にバックアップしてくださる方が、今回は何人もいる。
まだ知り合って間もない方でも
「何でもやりたいことを言いなさい、不可能はない!」とか
「すごい人を仲間に入れるから・・」とか・・・
以前からの知り合いは
「困っているなら、何でも言って!」とか
ぐぐっと、胸にくるようなお言葉をいくつかいただいた。
感謝に堪えない。
人に頼るのは嫌いだけど、必要な力は求めるし真摯にお願いする。

新しい場での初めての企画
正直不安がとても大きかったけど、短期間に予期せぬいい出会いが数多くあった。
それだけでも大きな財産かもしれない。
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by roman-tan | 2008-01-19 20:27 | 森林

環境偽装

「食品偽装」があるからって、「環境偽装」という言葉
たかだか紙のことで、ちょっと大げさじゃないのと思うけど・・・

日本製紙グループの社内調査結果(ニュースリリース
実際どれだけ表示と乖離していたか、データが後半にあるけど
私は食品偽装より、なんか嫌だなあと思った。

① 表示との乖離がかなりひどいものがある。
② 再生紙の方がちょっと値段が高くても、買う努力をしていた。
③ 紙の街ということで再生紙に対する意識もみんな高いと思う。
   古紙回収や、分別の努力はどうなるの?地元でしょ。
④ 食べ物は、まあ病気にならなきゃいいや、という自己確認で私は許しちゃうけど
   紙なんてまったく外からじゃわからないし、騙されたって感じが強い。
   グリーン購入の積極性を誇っていた市役所もお気の毒

再生紙100%の販売は昨年9月で止めるっていってた。
製紙会社は昨年ばい煙協議値改ざん問題もあったし
どんどん社会的信用度が低下してしまう。

どよんだ空気はいつ晴れるだろう。

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by roman-tan | 2008-01-17 18:59 | 森林

間伐(thinning of forest)

間伐については色々な意見がある。
国(林野庁)は「「美しい森林づくり推進国民運動」を推進している。
それによれば、間伐とは
混みあった森林から曲がったり弱ったりしているスギやヒノキなどの針葉樹を抜きぎり、 森林の中を明るく保ち、 真っ直ぐ育てる為に必要な作業。間伐を行わない森林では樹木の生長がにぶく、根を張ることも難しくなる。森林の中は暗いため下生えも生えないので、水源涵養力、土壌保全能力の低い森林になる(全国森林組合連合会)。
集約化・提案型森林施業かわら版の中でも
「森林資源を活かす搬出間伐を推進しましょう!と積極的に展開
森林資源:人工林が成長し、その多くが搬出間伐の適期を迎えようとしています。
間伐を確実に実施し、国産材の復権に取り組みましょう。
木材需要:加工技術が向上し、合板や集成材など新たな国産材需要が増加しています。国産材時代の実現のためには、まず搬出間伐の推進、そして施業集約化等による安定供給が課題です。
低コスト:搬出間伐の実現には、路網整備、高性能林業機械の活用、列状間伐を組み合わせた低コスト化を図ることが重要です。
災害防止:間伐は災害に強い健全な森林づくりに不可欠です。間伐材を搬出することで山地災害時の流出が防げます。
補助制度:森林整備事業では、林道端まで搬出・集積する搬出間伐が補助対象となります。低コスト化、販売努力と併せて、所有者負担を軽減できます。箇所によっては収益も期待できます。
でも、真っ向から反対する意見もある。
間伐をして実生雑木を育成することで、土砂崩れを防ぎ、野生動植物のためにもなる、自然生態系保全型林業としてお勧めします。しかし、だからといって「間伐はいいことだ」という話しが一般化してしまうと、林野庁の「「美しい森林づくり推進国民運動」のようになってしまい、林業に莫大な税金が投入されることを正当化してしまうことになるので、私は間伐をあまり勧めていないのです。植えすぎて、間伐もされずに30~40年も経ってしまった人工林は、間伐をすることで、かえって土砂崩れをする場所も多々あります。間伐は若い樹齢のときに行うべきものです。将来崩れるとわかっている場所にまで血税を投入して間伐する必要はないのです。間伐は、よい木材を生産するために行うものです。林野庁が進めている「美しい森林づくり推進国民運動」は、330万ヘクタールの人工林を間伐することを目的としています。暗いスギ・ヒノキの木材生産地に光を入れて、雑木や下草を育成し、土砂崩れしないようにする、というのが間伐の趣旨だと思いますが、この間伐のようすを見ると、逆に間伐が土砂崩れを招くことになります。間伐助成金をもらう時には、下草を全伐するのが条件でした。栄養を木材となる木に集中させるためですが、野生生物のことも土砂崩れのことも何も考えられていないのが、林野庁が進める間伐なのです。間伐が地温暖化防止に役立つから、という最もらしい理由もつけられていますが、国が間伐を推進している理由は、林野庁や森林組合の仕事を確保するためであり、二重税である「森林環境税」創設の理由にもなっています(日本政府の森林偽装
どちらが理にかなっているのか。
人が自然に手を入れた以上、最後まで手をかけるのは義務だと思う。
実際、どうするのがいいのか。f0077807_21275851.jpg
森林を元に戻しながら間伐をするのがいいというのが
現場にいる方々の意見のようだ。

森林に関わる別の話
例えば、裕福な公益法人が他市の富士山周辺や伊豆の山林を買い求めた時期があった。
30~40年の時間の経過と共に、森林を取り巻く状況は変化した。
植林したスギやヒノキは切り時なのに
国産の木材では商売にならなくなり、森林管理をするものがいなくなった。
森林は荒れていくお金は唸るほどあるが、人も技術も知識もない。
さてどうしようか、という話。

森林にまつわる話には、環境という崇高な面から
お金にまつわる話まで、けっこう奥が深い。
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by roman-tan | 2008-01-08 21:30 | 森林

緑資源機構の官製談合

緑資源機構の官製談合認定 13法人に9600万円課す(12月27日、共同通信)
農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」(川崎市)の林道整備をめぐる官製談合事件で、公正取引委員会は27日までに、官製談合防止法に基づき元理事ら2人の関与を認定し機構と林野庁に通知するとともに、独禁法違反(不当な取引制限)で受注側13法人に計約9600万円の課徴金納付を命じた。公取委によると、13法人を含む21法人は04年4月から06年10月にかけ、機構発注の測量業務などの入札で談合を繰り返した。
独立行政法人「緑資源機構」、主な事業は
①水源となる森林を育てています -水源林造成事業-
②針広混交林施業
③複層林施業
④緑資源幹線林道事業
⑤特定中山間保全整備事業
⑥農用地総合整備事業
⑦海外農業開発に関する業務

これらの事業を通し、林業や農業などの地域産業の活性化に寄与し
水資源の確保や自然環境の保全といった公益的機能を発揮する。
役員名簿を見ると理事長だけ民間出身(公団時代から林野庁長官経験者が理事長)
事業費の3分の2は国の補助金、残りは都道府県が負担
公共事業削減で、機構予算は2000年度の約380億円から2007年度は約123億円に縮小

指名停止措置について(12月27日プレス・リリース)
指名停止措置業者には大手コンサルに加え
(社)日本森林技術協会、(財)林業土木施設研究所、(財)水利科学研究所
(財)林野弘済会などの公益法人も含まれている。

(独)緑資源機構の犯罪についてのブログもある。

談合そのものが悪いというよりは
政治家がらみの不正なお金の流れ
本当に森林のための団体なのか、こっちの方が問題だ。

現場の状況と、絵を描く人々とのギャップの大きさ
「森林の管理を市民と共に」なんて歯の浮くようなスローガンの裏側にある
権利とお金を巡るドロドロとした世界
美しいパンフレットを見るたびに、虚構の世界?って感じがする。
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by roman-tan | 2007-12-27 19:54 | 森林
たまたまHPを見つけて知り合った竹炭に情熱をかけている方が
突然訪ねてみえて、お借りした報告書
平成19年6月にまとめられた、県自然ふれあい室の報告書「森づくり関係団体アンケート」
調査主体:環境森林部 自然ふれあい室
調査対象:県が把握している森作り関係団体175団体
回収率:  108団体(61.7%)
意外と面白い結果が出ている。
①森づくり活動に関しては、行政・公益法人・民間等からの助成制度がかなりある。
②助成制度を知っていても情報がよくわからなくて、受けていない。
③森づくり活動における課題は、「資金の確保」「参加者の確保」がメインである。
④森づくり情報を大半の団体が希望し、その64.8%は郵送を希望する。
⑤森の力再生事業に関する情報も8割が希望する。
⑥団体の会員数は「31から100人」が32.4%、101人以上が20.4%
情報は受けているが、利用できない状況にある。
多分、関係者は年齢層が高いことも、郵送による情報提供を希望していることからわかる。
活動の継続性に、資金確保が大きいことも伺える。
物珍しさから、最初はボランティアも集まりやすいが徐々に人は集まらない。

この報告書、県のHPには掲載されていないのはなぜだろう。
森林に関する事業は、視点の違いから県の担当が細かく異なっている。
森づくりは、県民部環境局自然ふれあい室
森林と県民の共生は、建設部森林計画室
未来への森づくりはじめます」は、建設部森林計画室
森林整備の推進、林道は、建設部森林整備室
県営林、災害に強い森林づくりは、建設部森林保全室
それ以外に農林事務所も関係する。
目的によって、担当が異なり分業化が進んでいる。
森林関係団体でも、直接関わっている人でなければわかりにくいだろう。

このように、森林に関する事業は県が中心となっているものが多いが
国の森林管理署もある。
この辺の役割分担(縦組織の上位?)が、まだよくわからない。
とにかく、国の組織はいつもどこにも登場しない。
官僚の天下り先のような団体の不祥事はよく耳にするけど・・・

森林管理署、どんなものかとイベント案内のメールを送ってみたが
さてさて、反応はどうだろうか・・・
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by roman-tan | 2007-12-26 20:15 | 森林