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アビシュカール

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ネパール語で「発見」

アンケートの盲点

毎週一回、ダウン症の6年生がわが家にやってくる。
7年目になるが、言葉によるコミュニケーションほとんど取れない。
でも、私たちは仲良しだし、何となく意思の疎通はできる。

知的障害者は、普通に生活できることを目標に訓練する。
当たり前の日常生活が、一人でできるようにと親は心から願う。
「バスで目的地に行くことができる」
「買い物ができる」
「身の周りのことができる」など・・・

それらを身につけるために、とても長い時間と周りの努力が必要だ。
そして、一旦習慣が身につくと
それを繰り返すことで、本人は安心と充実感、自信を得ていく。
だから習慣を急に変えることは、とんでもない大ごとになる。

社会実験の新しいバス路線
授産所に通う人がバスを使えなくなった、という話を昨日のヒアリングで聞いた。
「自分で通う」ということ
「バスを使う」ということを
いちばん大切に思っていた人かもしれない。
2回行われたアンケート、受ける機会はあっただろうか。

代替案が持てる人はまだいい。
他の選択がない、バスを本当に必要としている人の声、アンケートでは盲点だった。
その盲点を補うためのヒアリングといえる。
色々な手段を組み合わせていかないと、なかなかホントはわからない。
しかし、正しい情報がそろったところで、また判断にも苦しむ。

公共交通に分類されたバス
公共性と福祉的要素
どちらを優先するのだろうか。
重なる部分は確かにあるけれど、重ならない部分もある。
臨機応変に連携して、対応できないものだろうか。
縦割り行政で取り組むには、もう限界だと感じる。
by roman-tan | 2006-06-30 15:50 | 公共交通

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