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アビシュカール

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ネパール語で「発見」

終戦記念日

「終戦の日」を「お盆」にしたのは、何か意味があるのかなと思っていた。
勝てる見込みのない戦争、一刻も早く終わればよかったものを・・・

戦争というと、プラトーン7月4日に生まれて天と地といった映画
ベトナム戦争を扱ったオリバー・ストーンの映画を思い出す。
戦争そのものがいかに狂気で馬鹿げたものか

数ヶ月前に話題になった「『丸山真男』をひっぱたきたい~31歳フリーター。希望は、戦争。~」 
《夜遅くにバイト先に行って、それから8時間ロクな休憩もとらずに働いて、明け方に帰ってきて、テレビをつけて酒をのみながらネットサーフィンして、昼頃に寝て、夕方頃目覚めて、テレビを見て、またバイトに行く。この繰り返し。(略)月給は10万円強。北関東の実家で暮らしているので生活はなんとかなる。だが、本当は実家などで暮らしたくない。両親とはソリが合わないし、車がないとまともに生活できないような土地柄も嫌いだ。ここにいると、まるで軟禁されているような気分になってくる。できるなら東京の安いアパートでも借りて一人暮らしをしたい。しかし、今の経済状況ではかなわない・30代の男が、自分の生活する場所すら自分で決められない。しかも、この情けない情況すらいつまで続くか分からない。年老いた父親が働けなくなれば、生活の保障はないのだ。》
昨日の東京新聞の社説「終戦記念日に考える 極限からのメッセージに再度登場していた。
(記事はそれほど面白くないけれど)
この記事を読んで思い出した。
大学を中退してまでベトナムを志願したが、次々と徴兵されていく同年代の若者たちのほとんどは、少数民族や貧しい者たちだった(プラトーン)。
愛国心で若者は戦場には行かない。
戦争のない時代のアメリカで
軍隊に入隊するのは、貧困であったり将来に希望のない若者という印象だった。
キャンパスで軍事練習をする学生は、軍の奨学金を受けて大学に通うものだった。

イギリスやインドの雇われ兵になるネパールの山岳住民は、エリートになれる。
山では考えられない収入と洗練されたマナー、英語を手に入れることができる。
除隊後は安定した恩給、再就職の口、または地域のエリートとして活躍する。
第二次世界大戦でもイギリス兵として、ネパール人は日本軍と戦っているし
フォークランド紛争でも、イギリスのために活躍した。

権力者は大義名分で戦争をしたがるが、兵士の戦う理由は別のところにある。
実際に戦争が民営化(ビジネス化)している世の中
命を落とすというリスクが大きい分、期待できる見返りも大きくなる。


「『丸山真男』をひっぱたきたい~31歳フリーター。希望は、戦争。~」は
こんな視点からの発想か、秩序からはみ出た者のカオスへの憧れか・・そんな程度の印象だった。
格差社会、貧困への訴えには違いないんだろうけど・・・
興味深くて、もっと面白かったのは
これに対する著名人たちの意見や感想だ(今、サイトが見つからないけれど)。
あまり説得力を感じなかったり、トンチンカンだったり
それに対する続引っぱたきたい『結局自己責任ですか』」

幸いにも、私は本や映像でしか戦争を知ることができないけれど
それでも想像力を駆使して、戦争の無意味さを理解できる。
終戦記念日はお盆ということで、戦争反対を情的に訴える日として大切なのかもしれない。
by roman-tan | 2007-08-16 10:22 | 映画とか・・

by roman-tan